ウィルキンソン・ジンジャエール

ジンジャーエール 買って飲んだ こんな味だったけな


ご存知のとおり、くるりの名曲『ばらの花』の歌詞です。
「これね、いつもと違うメーカーのジンジャーエールを買って飲んでみたら、
あまりの味の違いに『こんな味だったけな?』って思った…って意味なんだよ」
って、おいしいもののおすそ分けみたいに、こっそり教えてくれたあの子はもう(トーキョーに)いない。


とか書いちゃったら、君は「死んだみたいに書かないでよー」って笑うんだろう。


でも、いいさ。君が笑ってくれるなら。


というわけで、今日は、ジンジャーエール買って飲んだ話です。


わたしが飲んだことのあるジンジャーエールと言ったら、
コカコーラから発売されている『カナダドライジンジャーエール』です。
子供時分、それを飲むたびに、
「ジンジャーって生姜って意味なのに、生姜の味なんて全然しないなぁ」
なんて思っていたものでした。
だけど、生姜云々と思う一方、綺麗な色と少し大人びた雰囲気を持つこの飲み物は、
わたしの心をくすぐるものであったといえるでしょう。


べたべたとくっつくような甘いものや、炭酸が苦手なわたしは、
炭酸飲料を買うという習慣がありません。
ですが、先日、よく買い物に行くお店で、
ふと、見慣れないパッケージのジンジャエールを見つけました。
それがアサヒから発売されている『ウィルキンソンジンジャエール』だったのです。
カナダドライは「ジンジャー」と書くけれど、ウィルキンソンは「ジンジャ」と書きます)


飲んでみたら、ほんとうに、味が全然違う。
カナダドライは甘くてほとんど生姜の香りや辛味がないのに、
ウィルキンソンは生姜の香りがして、飲んだ後、舌に辛味がしっかり絡みつく。
くるりの岸田君がウィルキンソンを飲んで
「こんな味だったけな?」と言ったのだとしたら、その意見には大賛成。
そして、わたしはカナダドライよりもウィルキンソンの方が断然おいしいと感じたのでした。


そう考えると、わたしの場合、ジンジャーエールもいいけど
生姜たっぷりの冷やし飴の方がおいしいと感じるのかもしれません。
でも、わたしはくるりの曲の中で一番『ばらの花』が好きだから、
時々は、ウィルキンソンジンジャエールを飲んで、
痛む胸を花の名前にたとえてみるのもよいと思うのです。なんちゃって。


そういえば、梅酒のジンジャー水割りを飲んだらおいしかった。
「邪道」って、笑われちゃったけど。