腫れる・晴れる(近況報告)

実家は暑かった。たった、3日の滞在だったのに、
わたしの足は蚊にさされて、ぷっくり腫れてしまった。
全く関係のない話、かの有名なオイディプスは腫れた足って意味でしたね。
特に、踵を靴擦れしたりなんかすると(オイディプスも踵が腫れていたから)、
盲目になって彷徨い続けるオイディプスのことを想像してしまう。
ついでに、フロイトの抑圧仮説を批判しているフーコーに悩まされていた自分を思い出したり。
古本屋で『アンチ・オイディプス』を500円で買ったのに、読んでないなぁと思ったり。


相も変わらず、ことばあそびと連想ゲームは続きます。


今、沖縄食材屋さんで買ったグアバ・ジュースを飲みながら、ブログを書いています。
沖縄バヤリースが作っている、缶のジュースです。
このグアバ・ジュース、これは、わたしは沖永良部島でよく飲んでいた飲み物です。
真夜中の誰もいないバス停のベンチに腰掛けて、
車一台、人ひとりさえも通らない鹿児島県道84号知名沖永良部空港線をずっと眺めながら、飲むのがお気に入りでした。
この道の向こうから、きっと、ネコバスが走ってくるのだと信じられるような気がしたものです。
残念ながら、ネコバスが走ってくることはなく、
わたしの行方を心配して迎えに来たきのこちゃんに手を引かれ宿に戻るというのが定番でした。
どうもありがとう。わたしも迎えに行くからね。


今回は短い帰省だったので、いろいろ挨拶をしたい人に会うこともできませんでした。
ただ、なんとか、血の繋がらない双子の妹に会うことができたので、ほっとしています。
せっかく半年ぶりに会ったというのに、結局、うとうと昼寝をしてしまったのだけど。
ただ、真夜中にふたりで行った古本屋さんの竹田青嗣の棚にいたあの子は、
わたしたちの中学の同級生の男の子だったような気がするんですよ。ねぇ?
なんか、こう、会って分かることは、
結局のところ、わたしは、言いたいことなんてなにもないのだなぁということです。
一緒に時間が過ごせて、その向こうに季節を感じて、
欲を言うなら、それで、一緒においしいご飯が食べられたら、
これ以上言いたいことなんて、ないように思えるのです。


言いたいことなんて なにもない ましてや 気の聞いたセリフ
きみが元気なら それでいい あしたには 晴れるだろう


この詞を作った人はほんとうにすごいと思う。


あ。でも、ただ、めんどくさがり屋なのだと人は言うのかもしれんね。


足は腫れるし、明日は晴れる。


まとまりのない文章ですが、主に私信なのでご容赦ください。